さくぴのwhat's the story

2016年9月~6月 9か月間アイルランドでワーホリしてた女子大生の話!

アンダーグラウンドなアイルランド


Cashelでの生活を一言で言い表すとするなら、

まさに動物園の飼育員。

朝はまず、キッチンの食べ散らかしや飲み残しを片付けることから。

ベットメイキングは忙しいときで10部屋 30ベッドくらい。スタッフ4.5人で分担します。

バスルームでおばあちゃんが残したトイレの汚物を掃除して、
リビングルームでは、子供たちの投げ散らかしたチキンナゲットを拾い集めます。

1日中ホステルの喫煙所にたまっているジプシーたちに、全然面白くないいたずらを仕掛けられたり、掃除したそばからコーヒーこぼされたりしながら仕事を終えたら、
ベッドメイキングで腕はあざだらけ、床用ブリーチで手はぼろぼろ。

壮絶な毎日だったけど、仕事が終わった後みんなで集まって食事をしたり、パブに行ったのは楽しかったです◎
オーナーとマネージャー、世界各国からのゲストはみんな気のいい人たちで、毎日のようにパブに行っては十分すぎるほどビールをいただきました。
おかげで翌朝、二日酔いでふらふらで仕事することもありました。

世界中からのゲストやスタッフといろんなことを話しながら、
手作りの料理や、おみやげのお菓子、お酒をおすそわけしてもらったのもいい思い出です。そういえば私も寿司作りました。

そして、私たちと全く違う種族"ジプシー"と一緒に暮らすことの難しさを学びました。

いろいろ感じることはあるのですが、
一番の犠牲者は、やはり彼らの子供達じゃないかなと思います。

ここに滞在していた1人のジプシーの息子は奇形児でした。
父親か、もしくは父母両方がドラッグをしていたせいか、それとも単なる偶然なのか、理由は断定できませんが
父親の不健康すぎる生活を見ていたらなんとなく原因が想像つきます。

彼らは親を選べません。
どんなに頭のいい子が生まれたとしても、じゅうぶんな教育が受けられず、定職につけなければ、夢を叶えられる可能性が低くなります。

どんなに美しい子が生まれても、ジプシーという環境に生まれたことで、その子が輝く舞台は与えられません。その環境に生まれることを望んで生まれたわけではないのに、思わぬ差別だって受けるかもしれません。

というか、不健康な生活のせいで50年ほどしか生きられない彼らの人生では、自分の夢ややりたいことすら見つけられずに一生を終えてしまうことも多いと思います。

ダブリンのストリートでは、何かの団体がジプシー達にパンを配ったりしているし、こういった問題に関して、テレビで特集番組みたいなのをやってるのも見たことあります。

色んな街を転々としてみたところ、それでもやはり、
どの街でもホームレスは減っているように見えないし、(むしろ増えた?)
仕事や家が見つからないアイリッシュも依然としています。
なかなか簡単な問題じゃなさそうです。

法の穴をかいくぐって、ユースホステルに住みつくジプシー達に、アイルランドの政府がどのくらい本気で取り組んでるのかわからないですが…

何はともあれ、ジプシーの生態をリアルに感じられた衝撃的な1ヶ月間でした。そこらへんのボランティアやインターンシップじゃ絶対に経験できない生活を送れました。

Galwayのイタリアンのお店 
Da Paulino's Rristorante Italia 
(といっても、アイリッシュの食文化に多少影響うけてる)
ここの料理は全部おいしいんだけど、ラザニアは特におすすめ◎

f:id:sakura-bv-0320:20170724003113j:plain

こんなにおいしいのになぜか週末になってもお客さんがいない。なぜ繁盛してないの。けどそこが好き。